環境エンジニアへの転職に役立つ資格を解説!女性が資格を取得するメリットは?資格別の特徴や身につけておきたい知識をご紹介!

環境エンジニアという職業をご存知でしょうか?珍しい職業なので、初めて聞いたという方も多いでしょう。

環境エンジニアとは、環境保全や公害防止の技術や機器を開発する仕事です。

つまり、地球の環境を守る大切な役割を担っています。

今回、そんな環境エンジニアに転職する上で必要な資格や知識についてまとめました。

環境エンジニアへの転職に役立つ資格を解説

作業服ガッツポーズ

環境エンジニアへの転職をする際、持っていると有利になる資格があります。

どんな仕事にも持っていると有利になる資格はありますが、環境エンジニアの資格は独特です。

取得している人は少ないので、持っているだけで周りの人と差をつけることができるでしょう。

それでは、環境エンジニアの転職に役立つ資格を紹介していきます。

おすすめの資格「土壌環境監理士」

ノート手元

まずご紹介するのが、土壌環境監理士です。一般社団法人土壌環境センターが運営しています。

土壌や地下水汚染の調査・対策に関する知識の習得だけではなく、継続的に学んでいく力も必要です。

業界内の発展も目指し、資格を取得すれば土壌地下水環境保全分野において信頼を獲得することができます。

資格の特徴

土壌環境監理士を取得する上で必要とされる知識や技術がこちら。

  • 安全
    現場作業者と周辺環境の安全に配慮できること。
  • 法律
    土壌・地下水汚染関連法、及び関係する法律等についての知識を有すること。
  • 環境保全
    土壌・地下水汚染による環境リスク(健康、生活)の概念について理解していること。
    土壌・地下水汚染の調査対策実施における周辺環境保全のための手法について理解していること。
  • 基礎知識
    水文・水理地質及び汚染物質の特性について理解していること。
  • 調査・計画
    計画:サイトの特性、調査の目的を踏まえた適切な調査計画が立案できること。
    調査実施:調査実施に必要な機器を知っている。適切な調査・分析方法が選定できる。
    評価:汚染実態等に関して適切な判断ができること。
  • 対策
    計画:条件(費用配慮、環境配慮を含める)に応じた適切な対策手法を立案できること
    対策実施:対策工法についての必要な知識を有すること。
    評価:浄化完了を適切に確認できる知識を有すること。
  • コミュニケーション
    住民、施主、施工者、行政とのコミュニケーションをとる方法について知識を有すること。

    出典元: https://www.gepc.or.jp/shikaku-info/kanrishi-1.html

このように、土壌環境監理士には安全面からコミュニケーションの取り方まで、幅広い知識が必要とされます。

試験内容や難易度

土壌環境監理士は筆記試験ではなく、面接試験も行われます。

そのため、面接官に対して自分の口で説明するというスキルも持っていなければなりません。

しっかりとした理解力がないと、他人に対してうまく説明することはできないと思います。

この言語化できるというスキルは、実際に仕事をした際に関係者と会話するときに役立つでしょう。

合格率は約17%と難易度が高い試験です。その分、取得していれば企業への強いアピールとなります。

受験する方は、筆記試験だけではなく面接試験の対策も万全に行っておくと良いでしょう。

 

ワンポイント
土壌環境監理士は面接試験もあるため、難易度が高い。

おすすめの資格「土壌環境保全士」

パソコン女性

続いてご紹介する資格が、土壌環境保全士。こちらも一般社団法人土壌環境センターが運営しています。

土壌環境保全士は、土壌や地下水汚染の調査・対策に携わっている人に向けた検定試験です。

技術はもちろん、法律や環境保全への知識を踏まえて業務に臨めるように作られました。

資格の特徴

土壌環境保全士の資格を取得するためには、講習会を受けなければなりません。

講習会が行われているのは毎年二月。場所は東京都内です。

講習会の内容が最後に認定試験として出され、それに合格すれば資格を取得することができます。

三日間で講習会を受け、四日目が認定試験。講習会で学ぶことができる内容はこちら。

  • 関係法規制
  • 産業衛生・労働衛生
  • 物理、化学及び生物学的危険性
  • 毒性
  • 電離放射線及び非電離放射線
  • 熱ストレス・寒冷ストレス
  • 騒音防止と聴力保護
  • 閉鎖空間
  • 掘削工事に関する安全対策
  • 健康診断
  • 呼吸用・個人用保護具
  • 環境モニタリング機器
  • 現場管理計画
  • 現場安全衛生計画
  • 標準作業規定
  • 労働安全衛生計画
  • 救命講習(実技)
  • 認定試験

    出典元: https://www.gepc.or.jp/shikaku-info/hozenshi.html

このように、土壌環境保全士の資格を取得するためには、さまざまな知識が必要です。

全く別の業界で働いてきた方にとっては、一から勉強することになるでしょう。

試験内容や難易度

土壌環境保全士を取得する対象となっているのは、土壌汚染調査・対策の現場管理者です。

認定試験に出題される内容は講習会で学んだことなので、しっかりと学んでいれば問題ないでしょう。

合格率については公表されていませんでしたが、土壌環境監理士ほどは難しくないことが予想されます。

 

ワンポイント
土壌環境保全士は、講習会を受けた後で認定試験を受ける。

おすすめの資格「建築物環境衛生管理技術者」

女性考える

最後にご紹介する資格が建築物環境衛生管理技術者。建築物の環境衛生の維持管理に関する監督等を行う国家資格。

ビルのメンテナンス業に携わっている方が取得しているケースが多いです。

法律上で、建築物環境衛生監理技術者を取得していなければ業務ができない場合もあります。

そのため、建築に携わる業界では、資格を取得している人材を求めている企業も多いようです。

資格の特徴

建築物環境衛生管理技術者には受験資格があります。それは厚生労働省が定める実務経験が2年以上であること。

そのため、業界未経験の方は建築物環境衛生管理技術者を取得することはできません。

  1. 維持管理業務計画の立案
    ・長期にわたる衛生的環境の確保のための総合計画
    ・衛生的な環境を確保するための個別計画
    ・空調設備/給排水設備の整備計画
    ・空気環境等の測定計画
    ・水質検査/清掃及びゴミ処理の実施計画
    ・ねずみ衛生害虫の点検防除計画
    ・設備、機器等の整備、改修に関する計画
    ・現場技術者に対する講習会、研修会等の企画
  2. 維持管理業務の全般的実施
    ・帳簿書類の整備
    ・計画に基づく施設管理、清掃、ゴミ処理、ねずみ、衛生害虫の点検 等実施状況の監督
    ・建築物の安全管理に関する確認
    ・設備等の点検、整備担当者に対する技術指導
    ・営繕工事の発注及び工事監督
  3. 環境衛生上の維持管理に関する測定又は検査の管理とその評価
    ・空気環境等の測定実施、データの評価と活用
    ・換気量、換気回数、外気導入量、居室利用形態等の点検
    ・給水栓末端の残留塩素濃度測定、水質基準に基づく水質検査の実施
    ・空調、給排水、ボイラー等、各種機器の整備及び能力の検証
    ・照明、騒音、その他の環境衛生上必要な調査の実施とその評価
    ・その他施設の総合的点検と問題点の把握
  4. 是正措置
    ・帳簿書類の様式の改正及び記載方法の改善
    ・居室利用形態の是正
    ・室内空気環境や飲料水の水質などの問題点の改善
    ・清掃やゴミ処理等の処理方式の改善
    ・設備や機器等の老朽化、能力低下への対応策の検討及び改善案の作成
    ・所有者などに対する意見具申

    出典元: https://ja.wikipedia.org/wiki/建築物環境衛生管理技術者

建築物環境衛生管理技術者に求められるのは、建物の衛生面を管理できているかどうかです。

実務経験も活かしながら、知識をアウトプットしなければなりません。

「しっかりとした知識に基づいて業務ができているかどうか」と、自分の実力チェックにもなるでしょう。

現在建築に携わっている方で、環境エンジニアへの転職を目指している方はぜひチャレンジしてみてください。

試験内容や難易度

建築物環境衛生管理技術者の試験時間は、午前と午後でそれぞれ3時間

合計7科目ある試験を、午前と午後に分けて受けることとなります。

合格するためには、7科目の合計で65%以上の正答率かつ各科目が40%以上の正答率が必要です。

科目別の合格はないため、一度の試験で条件をクリアしなければなりません。

合格率は10〜20%程度。実務経験がある方が受けているにも関わらず、合格率はかなり低いです。

もし受験を考えている人は、試験範囲をしっかり学んでから臨むようにしましょう。

 

ワンポイント
建築物環境衛生管理技術者は、実務経験が2年以上ないと受けられない。

資格を取得するメリット

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環境エンジニアになる上で持っていると有利になる資格を紹介しました。

しかし、転職の際以外にも、資格を取得するメリットはあるのでしょうか?

ここでは、資格を取得するメリットを詳しく解説します。

知識・スキルの証明になる

女性ひらめき

資格を取得することで、業界未経験の方でも知識やスキルを証明することができます。

転職活動をする際、実務経験がないとアピールが難しい場合もあるでしょう。

そんな場合でも、資格を取得していれば、経験はなくても知識があることがアピールできます。

知識があるということは、業界に入ってからも苦労することは少ないでしょう。

最低限の知識はあることが伝わるので、資格を持っていない人と比べると圧倒的に有利になります。

実務経験の少なさがネックとなり、環境エンジニアへの転職に踏み出せないという方もいるのではないでしょうか?

そのような方は、資格を取得して知識と熱量を企業にアピールするようにしましょう。

キャリアアップに活かせる

女性会議

転職後、キャリアアップを望んだ際も資格を持っていると有利です。

自分が今持っている資格よりも上の資格を取得することで、昇進につながるかもしれません。

資格はわかりやすい知識やスキルの証明書です。

頑張りを合格書として証明できるので、企業での評価も得られやすくなるでしょう。

もし、転職した企業で資格の取得を求められた場合は、積極的に挑戦することをおすすめします。

環境エンジニアとして身につけておきたい知識

女性勉強

先ほど紹介したのは、取得しておくべき資格でした。続いて紹介するのは、身につけておきたい知識です。

資格を取得するわけではありませんが、これから紹介する知識は身につけるようにしましょう。

この知識が身についていれば、転職後の仕事もスムーズに進められる可能性が高くなります。

機械工学

機械工学とは、生活に欠かせない機械についての知識です。

自動車・生産機械・医療機器と、幅広い機械の知識が身につきます。

ものづくりをする方が学ぶことの多い分野ですが、環境エンジニアにとっても必要な知識。

なぜなら、環境保全と機械には深い関係があるからです。

機械の設計や仕組みについて理解していれば、環境に良い機械作りにも活かせるでしょう。

電子工学

電子工学では、電子回路やプログラミングについて学ぶことになります。

環境エンジニアにとって、プログラミングは避けては通れない道でしょう。

電子工学の技術はコンピューター機器にも使用されているので、知識として持っておくべきです。

電子工学で学んだ知識が、省エネ化などの開発に役立つことでしょう。

生物工学

生物工学とは、生物学を元に実生活にどう役立てていくかという技術のこと。

バイオテクノロジーと呼ばれることもあります。

バイオテクノロジーなどのエネルギーに関連した知識は、環境エンジニアでも活用することが可能。

生物学を元にしているため、実生活にどう影響を与えるかも考えることができるでしょう。

生物工学を学ぶことで、生活に寄り添った対策案が思い浮かぶはずです。

必要な知識や資格の勉強方法

女性手帳

環境エンジニアを目指すには、さまざまな知識が必要なことがわかったのではないかと思います。

これだけ多くのことを学ばなければならないと思うと、不安になりませんか?

そこで環境エンジニアになるにあたって、知識や資格の勉強方法もご紹介します。

環境エンジニアに必要な知識は専門的な知識ばかり。独学で学ぶのは難しいでしょう。

そこでおすすめなのが、講習会に参加することです。

講習会なら、専門的な知識をわかりやすく教えてもらうことができます。

同じ境遇の仲間も周りにいるので、安心して講習会を受けることができるでしょう。

エンジニア向けの勉強会は都心部を中心に、日本全国で行われています。

オンラインで開催されていることもあるので、どこにいても受けることができるでしょう。

実際に環境エンジニアとして活躍している方の話を聞くことで、よりやる気がみなぎります。

これまで全く別の業界で働いていたという方は特に、講習会に参加すると良いでしょう。

講習会を通して人脈も広がるので、転職先の候補が見つかるかもしれません。

 

ワンポイント
 環境エンジニアになるための勉強は、講習会に参加することがおすすめ。

資格を活かして転職する方法

パソコン横顔

資格を活かすことで転職に有利になることがお分かりになったのではないかと思います。

そこで、資格を取得したという点を最大限にアピールすることが大切です。

しかし、どのようにアピールをすれば良いかわからないという方も多いでしょう。

さて、資格の力を最大限に活かして転職するにはどうすれば良いのでしょうか?

資格を取得した理由を明確に

オンライン勉強

アピールしなければならないのは、資格を取得したという結果ではありません。

なぜ、資格を取得したのかという過程をしっかり伝えることが重要です。

資格を取得しようと思ったきっかけがあれば、それを話しても良いでしょう。

その理由が具体的であれば、企業にとっては好印象となります。

もし取得した理由が思いつかない方は、資格取得で変わったことがいえると良いでしょう。

知識が身についたことで何が変わったのかが伝われば、向上心の高さをアピールできます。

転職エージェントを活用しよう

どのようにアピールすれば良いかわからないという方は、転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントがマンツーマンであなたの転職活動をサポート。

履歴書の添削や面接指導も行ってもらえるので、資格をどうアピールすれば良いかがわかるでしょう。

また、自分が取得している資格が本当に有利かどうかも判断してくれます。

転職エージェントを活用することにより、資格だけではなく自分の長所がより企業に伝わるでしょう。

転職の悩みは転職エージェントに相談しよう

転職エージェント

転職を考えている方は、楽しみもあるかもしれませんが不安の方が大きいと思います。

そんなとき、誰に相談すれば良いかわからないという方もいるでしょう。

そこでぜひ活用して欲しいのが転職エージェント。あなたの悩みに寄り添い、内定獲得まで二人三脚で歩んでいきます。

転職エージェントは転職活動のプロです。どんな小さな悩み事も気軽にご相談ください。

転職エージェントと共に励むことで、転職の成功へと一歩近づくはずです。

まとめ

作業服男女

今回は環境エンジニアの仕事についてご紹介しました。

なかなか聞かない仕事だと思いますが、環境保全に興味がある方にはぴったりの仕事です。

環境エンジニアになるために、必須な資格というものはありません。

環境エンジニアに関連する資格は難易度が高いため、持っているだけでアピールになります。

もし環境エンジニアになりたいという方は、資格を取得するとスムーズに転職活動が進められるでしょう。

環境を守るスペシャリストである環境エンジニア。これからの地球の未来を守る仕事です。

環境を守りたい方地球のためになる仕事をしたい方、ぜひ環境エンジニアを目指して見てはいかがでしょうか?

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